手びねり

日本家屋や古民家が好きでして、
遠出した際に見かけると足を止めたり、
中に入れる機会があると、つい柱なんか触っちゃったりする。
漂ってくる歴史感やデザインの重厚さも好きですが、
建材ではあるものの、あくまでも「木」として
使われている木材の感じが好きなのだ。
幾何に基づいて組み上げられる建築の中で
有機的な要素が大きく滲み出ていて
なんというか落ち着くのだ。

「茶の湯」の茶室では
敢えて歪な部分、粗野な部分を残してあると、
以前読んだ事がある。

もちろん建築自体はしっかりと
平行、垂直が出ています。
ですが柱に切り出したままの樹木を据えてあったりする。
理詰じゃない部分を残す事で
人 対 自然ではなく、自然と人を一体で見ようという
東洋的な考え方なのだろう。

そして茶器はいびつな部分を残す、
「手びねり」が多い。
これも同じ発想、思想に基づいているんじゃないかと思う。
手に持った時に作者の存在、つながりを感じ取れる。

何おかしなこと言ってんだって感じですが
最近、NILOMETERで曲を作りまして、
その時に考えてたのが、上述の「有機的」と「手びねり」

いわゆるバンドでの演奏ではボーカル、ドラムっていう
フィジカルな要素を強く感じさせるパートがいますので
自動的に有機的になってきます。

ですが、打ち込み+歌無しの
NILOMETERではどうしても無機質になりがち。
いかに有機的な感じを出すか。

また打ち込みゆえにリズムは的確すぎるほど的確。
そんな中にいかに揺らぎ、手びねり感を出すか。

まだまだ納得行く感じには至れていませんが、
そんなことを考えながら
ここ数カ月弄った曲です。
宜しければ聴いてみてください。

NILOMETER  "caterpillar hums"



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