サヴィニャック

先週、妻に付き合って練馬区立美術館で開催されている
フランスのポスター作家 サヴィニャック(savignac)の展示会に行ってきた。





この分野に詳しいわけではないが、
ポスターで宣伝対象である製品を簡明かつ印象的に表すポップな絵柄と
鮮明(とはいえ下品とがドギツイとかではない)な色使い、
最低限な文字情報、その配置の妙に感銘を受ける。

以前、友人がツイッター上である商品のパッケージを例に挙げ、
そのデザインの悪さを説明していた。
その内容のひとつとして
同じ情報の羅列を挙げていた。

例えば、食品であれば「うまい」「おいしい」「delicious」など、
同じ意味の言葉が表裏問わず、パッケージに踊る。
見た目にも情報量としてもうるさい。
1回言えばわかる。

展示会で見た作品群にはこの現象はない。
絵、色でいかに印象を残すかに主眼を置いているから、
必要以上の文字情報は邪魔な要素でしかない。

ラジオ→テレビ→WEB→スマホ、SNS
メディアが進歩し、情報過多になっていく中で、
質より量にシフトして行っているように思う。
その際、受け手の機微は無視される。
問答無用に情報を大量に押し付けるのがトレンドなのだろう。

文字、言葉が伝えられる内容なんて、
個々が思っているほど均一ではない。
同じ言葉でも人によってとらえ方が違う。
なので会話では表情、声色、身振り手振りなどで意味を補うのだ。

文字媒体になるとそれらのニュアンスは失われる。
だから量で意味を補おうとする。
押し付けることでその「言葉」を強引に染み付けようとする。
そのいたちごっこでデザインはどんどん醜悪になっていく。
醜悪でなかった部分を削り落としてでも文字、説明が入ってくる。

音楽活動をしている以上、
当然情報発信、宣伝は必須なのだが、
やはり美意識をもってやっていきたく思う。
すごい難しいけど。

そんな思いにさせられた展示会でした。



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